冬季の食べ物の柿。
この冬に入って、
何となく柿を食べることが多い。
そして柿を食べながら、
ふと頭をよぎった親父のこと。
父は柿が好きで、
小さな頃から見ていた
柿や干し柿などを食べてる父の姿。
何となく、
そのイメージが残っている。
小さな自分は、
切った柿を親父が皿に出してくれてたが、
そんなに好き好んで
食べるほどのものではなかった。
それが今、
「美味しい」と思って
やたらと食べている。
面白いものだ。
親父の使ってたモンブランのボールペン
親父が亡くなり数ヶ月が経つ。
親父はこの世からいなくなったが、
僕の身体は
親父と母の細胞のブレンドで出来ているから、
親父と同じモノを好きになるのも、
然程おかしな事でもない。
そんな僕とひとつになった親父が、
美味しいと思わせてくれてるのだろう。
いや、単純に、
同じ細胞遺伝子の親父が
柿が食べれて喜んでいるのだろうな。
そう思うと、
なんか、ちょっと、笑えてくる。
人は毎日の中で、様々なことが、
見えず気づいてないことも沢山ある。
もう居ない親父は、
普段から気づかないレベルで、
色んなところから、
僕に元気と笑顔を与えながら、
背中を押してくれてるのだと思う。
唯一、この世で敵わないと思える男(親父)。
いなくなっても、
超えることが出来ない男。
それが、とても嬉しいのです。
ろくな恩返しもできてないが、
親父には届かないけれど、
僕の最後まで、
何かしら誇れるように
恩返しをし続ける所存です。
また、前に進むよ。
katsuブログ『柿を食べて、親父が喜ぶ』より引用